イブのりんご
世間に出て働くようになった女たちは、男だけでなく、女でさえも女の味方ではないということを知ってしまった。
うすうす感じていたその事が本当だと知ってから、自立して生きていこうという女たちの決意はますます固くなった。
イブは世間で働くというイブのりんごを食べてしまったのです。
振り返ったら男にも、女にも、子供にも、親にも、みかん色の灯のともる家と庭はなくなっていた。
今更戻れる家と庭という楽園はもうない。
自立して個対個で生きる、という新しいおもしろさを手にして、みんな歩き出しているのです。
むかし、むかし、あるときに出来た、生きていくことの半分づつを役割分担するという高等な技術は、もうなくなったとさ。
イブのりんご/2007.1.29(月)
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